まじめにふまじめアニメ探検ドリランド1〜5話偏見レビュー

http://f.hatena.ne.jp/kobayasy/20130508214025

こんにちは廿です。
深夜枠から土曜朝枠にお引っ越しした「探検ドリランド-1000年の真宝-」について記事にします。
一応知らない方や未視聴の方にも分かるように努めて書きますね。なのでちょっとネタバレ？気味かも。

前期「探検ドリランド」無印は内容的にも絵柄的にもどう見てもバトシーラーだったので土曜朝の引っ越しは本来の放映枠という感じでしっくりきますねー。
レッツセイレッツゴーバトシーラー！
モンファとかクロちゃんとかデビチル(森久保のほう)とか見てから家を出てた小坊時代を思い出します。ボンボンがご存命ならコミカライズが載ってただろうなあ。

そして今春ドリランドはまさかの二期目「探検ドリランド-1000年の真宝-」に突入。
舞台は無印から1000年後、声優さんはほぼ続投しているもののナビゲーター役を除く寿命が1000年以下のキャラは今のところ回想以外で登場していません。

ドリランド界ではハンター×ハンターよろしく「ハンター」という職業が偏重され、物語もハンターを中心に描かれています。
ハンターは主に財宝を求めて探検する人を指すようですが、まあストーリー的にはハンターの能力を使って悪者と戦うのがメインで、無印は思い出した時に「道端を歩いていたらお宝を拾う」というイベントが起きハンター要素を演出していました。
目的のお宝を手に入れる為にそれを守っている敵と戦うエピソードもありますが３、４回程？で暇さえあれば結構な割合で仲間がお宝を拾うので「お宝はなんかその辺に落ちてる」という印象が強いですね。
そしてそんなハンターのまったりゆるめの漫遊記を描いた無印から1000年後、ハンター暗黒時代到来！ハンターは廃れる以上に忌み嫌われる職業になっていた！
しかし主人公ハガンは逆にハンターに憧れ、今日もハンターを目指して迷惑なことにご近所を自作のドリルで掘り回っているのだった…。というのが二期のおおまかなあらすじです。(偏見しかない)

で、このアニメ深夜時代の無印は健全そのものだったんですが深夜から朝に放映時間が変わった途端に深夜的な要素が強化されているという謎の進化を遂げています。
主人公が女子から男子に変わったせいもありそうですが。
キャラデザも前期より頭身が高くなり顔も白目の面積が広くなって可愛い感じになったと思ったら…！

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35533729

まず主人公のハガン氏からして「ドリル」と「バナナ」が特徴で決め台詞は「俺が掘ったらスゴイぞ！」主題歌もこんな感じです。
どこからかバナナを取り出し、食べ終わった皮はポイ捨てせずにフードに入れる常識も持ち合わせていますが人にバナナを勧める際の台詞は「俺のバナナはいつでも新鮮だ！」「俺のバナナが食えないってのか！」また残り一本のバナナを半分こして食べた時には「同じ竿のバナナを一緒に食べた仲」他には「うんめー！バナナジュース!!」と薄い本のタイトルに使って下さいと言わんばかりのポテンシャルを持つ名言がポンポンと量産されていきます。
そしてハガン宅に隠されていたハンター武器であるドリルの様な剣。これがハガンの武器になるのですがサイズと重量のせいか両手持ちで構える位置もいつも…こう…アウトな位置に。
大技を出す際にはハガンの「でかくなれー！(直球)」のかけ声と共に巨大化しまあ、うん、完全にアウトです。

ドリル剣と一緒に何故かハガン宅にあったカード(ビックリマンシール)から蘇ったハンター、激炎剣キバマルもなにやらただのショタではない。
カードから実体化したハンターは扱い的にはfateのサーヴァントみたいなみたいな感じなのかな？カードは聖遺物でありソウルジェムでありモンスターボールみたいなものらしい。カードに出し入れできるようなので。
キバマル始め1000年前のハンター達はカードに換えられていて、ハガンの持つ真宝力(まほうりょく)や真宝力が染みこんだ温泉に浸かる等で実体化できるらしいのですが、キバマル達は自称「1000年生きている」ので見た目より何だか言動が老けている…良く言えば大人びているんですが。
つまりキバマルはロリババアならぬショタジジイ？
武士(もののふ)らしく武士口調だったり手練なのは1000年前からかも知れませんが「ラスボスに殺られた自警団(?)のたった一人の生き残りの自分が同じ釜の飯を食った仲間の無念を晴らす」といっておいて自分を狙って敵にハガンの村を襲撃されれば勝てないと見るや「自分をラスボスの所に連れて行って良いので村の危害を加えないでほしい」と投降し始める思慮深さを発揮します。
いくら武士でも潔すぎと言うか人間ができすぎ。ていうかこのシチュエーションなんかエロい
と思った間もなく水でできた鞭に拘束されるキバマル。暗転。すると拘束していた水の鞭が黒光りする紫色の触手に変わっていました。

!?

な…何を言ってるのか(略)
突然触手的なモンスターが出てきて触手らしい触手で拘束されています。そして第3話にしてラスボスの御前に連れて来られるのですが触手から木製の手枷にまたしても突然拘束具が変わっているではないですか。
どんだけ拘束のバリエーション豊富なんだよ！
そもそもここまで書いててキバマルの扱いがまるでSENKAヒロインなのもおかしい。しかしこんなところでアニドリは攻撃の手を緩める筈もなかった。
ラスボスは「食事」と称してキバマルのカードを自らの三つ叉に分かれた触手でこちょこちょし出したではありませんか！ええーっ！自分の本体とも言うべきカードとは感覚が繋がっているらしくキバマルは手枷を付けたままくやしいビクビクとなんともエロいことに。
おい…これ朝やってるアニメだよな？
キバマルの有様を見て、一緒に捕まってくれたハガンも「こんな酷いことはやめろ！」と訴える。何この薄い本。
その後何とか逃げ出したもののずぶ濡れだったり弱ってたりでやたら性的なキバマル。キバマルの頬からこぼれ落ちた涙をハガンが手のひらで受け止める演出を見て半ば脱力し諦めながら認めるのでした。ああ…こいつがヒロインなんだと…。
それから温泉回に突入、女子キャラの魔法少女(公式サイトに書いてある)フェイリンが登場し乳モミなどを披露しつつ、またしても次回でアニドリは本気で襲いかかってくるのでした。
女装回です。

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=35464160
第5話はメイン三人がキャバ嬢に扮するという、深夜アニメすぎる展開に。キャバクラやホステスといった単語こそ出てきませんが建物やそこに勤めるティアラちゃん達の風貌は明らかにそれです。
付け毛で正装して出てくるフェイリンちゃんはいいんですが後の男二人も女装して出てくる切り札を速攻切ってきたような展開！
しかも女装したキバマルことキバミちゃんが他二人を差し置いてご指名を受けるスタッフが明らかに分かってる結果に！
しかもこのキバミちゃんが普通に可愛い。
大体登場順番からして、普通に可愛いフェイリン(リンちゃん)→やろうと思えば可愛いだろうに敢えてネタに走ってるハガン(ハガミちゃん)→意外に普通に可愛いキバマル(キバミちゃん)という完全にキバミちゃんを引き立てる為の布陣。
フェイリンちゃんまで前座とかおかしいだろ…。ここまでやられるとすっかり「いいぞもっとやれ」と思い始めるからすごい。ドリランドこわい。

触手回→温泉回→女装回っって１クール深夜アニメも真っ青のローテーションですね。もう水着回やメイド回が来る心の準備はできてしまったぞ。
こんな感じのドリランド二期ですが今回の女装回でメインの仲間4人+1体が出揃ったので今後の展開がどうなっていくか興味津々です！
ここまで書いておいて何ですが私がドリランド二期を視聴続行決定したのは加瀬さんが準レギュラーと言う理由に他なりませんでした。
吹き替えではよく見かけるんですがアニメでは結構レアなんですよね。脚本が冨岡さんだから？染岡さんのイケボがドリランドでも聞けるなんて嬉しいですね！しかもライバルポジションという割と出番が期待できそうな役柄ですし。彼の出番や動向についても追っていきたいですね。
柳原さんももう声優が副業ってレベルじゃない。上手すぎておまけコーナーのクオリティを上げつつも元姫様のちょい棒が棒にしか聞こえないという…。

とネタ要素について色々と書きましたが肝心の本筋について。
1〜5話から見てこれは！と思ったのは3話ですね。一見ギャグかと思ったシーンも実は後の展開の伏線でちゃんとバトルに活用して勝利し、ハガンとキバマルの親睦を深めるエピソードに昇華できていていました。
ハガンに付いている「バナナ」属性をしっかり利用しストーリーに組み込んで生かしている。「ドリランドのハガン」にしかできない戦闘と信頼の築き方でオリジナリティがあって良かったです。初回3話ということもあって単純に作画が良かったのも大きいかも知れません。動きも良い方でヒルデちゃんを峰打ちで仕留める無駄に紳士なキバマルもかっこ良かったし。
逆に4話は3話直後ということもあってか個人的には一歩及ばずという感じでした。フェイリンちゃんが同行する理由付けが弱いような。箒を隠し持ってたり、ハンター業をやってた頃の思い出話とかあるにはあったんですが。
女将の「冒険に出たいって顔に書いてある」もあっそうなんだ！女将すげえ！と本当にこういう感想になってしまって「視聴者視点では分かってることだけどそれを見抜いた女将すげえ」にはなってないような。私が鈍すぎるだけ？ならいいんですが。
4話なので作画補正がなくなったから仕方がないのかバトルも何だかマイルドな感じに。フェイリンちゃんの攻撃技→防御技→回復技が一連の流れではなくブツ切りで出ているからかテンポを損ねているように思えます。何でハガンがサーヴァントを武装させられるのかフェイリンちゃんが知っているのかも見落としているのか分かりませんでしたし。戦闘でケガをしたので回復→武装して防御と攻撃とかじゃダメだったのかな…。
それでも及第点ですし、これよりヤバイ回なんていくらでもあるよと言われればそれまでなんですが。
無印の悪名高い「ポロン覚醒回」なんていくら好きでも擁護不能ですしね。流石に見終わった後「30分無駄にしちまったぜ…」とストレートに感想が出てきたアニメは久しぶりでした。くまいもとこの無駄使い？いや折笠愛の無駄遣い。しかもこの回、脚本が銀魂やカブトボーグのマンソン回で有名な大和屋さんなんだぜ…。銀魂やカブトボーグの力の入れようが10ならポロン覚醒回は1かそれ以下じゃないのかと言わざるを得ない…。
無印は終盤以外全体的にゆるい雰囲気で進行していたんですが、シリアスな終盤にこのゆるいテンションのポロン覚醒回が来てしまい盛り上がりや期待を壊してしまったのが大きいと思いますが。

今後今以上に解説があるかも知れませんが「1000年前のハンターをカードにして封印した(※ただしパーンは除く)」のが二期の世界観のキモになっていますが自分はこの設定が少し引っかかる。
キバマルが自称1000年生きてると言ったり眠っていたと言ったりで判然としないんですがカードになっている時に意識があるなら拷問すぎるんじゃないかな…。
金色のガッシュなんかで似た設定がありましたが向こうは100年石にされてた子供達が精神的に不安定になったりしていましたが二期ドリなんて10倍の1000年だぜ。正に「考えるのをやめた」状態になったハンターが多数でしょう。
こんな残酷なことをあの聞いてて力が抜ける叫び声のミコト姫がやるとは考えにくいんだよなあ。しかも面目上「ハンターを守る為」なのでタチが悪い。その上これ「パーンはいいよね(あの声)」ってことですよね。
魔族だからできなかったと考えるのが思いやりだと思うけどあんな適当なノリで魔族になったが為に1000年も死ねないパーンさんマジパーン。
二話の「礼はいい」は冨岡さんいい仕事しすぎですね。
1000年意識がなく寝ていたとしても、これもガッシュであった気がしますが友達や親ともハンターだったが為に引き離されてしまう訳で、目が覚めた時に浦島太郎状態なのもなんとも残酷ですね。
キバマルは幸か不幸かカード化前にフレイムフォースの仲間が全滅しているしフェイリンは一人ではなかったけどナガレは仲間と離されてちょっとスレてしまっていて可哀想ですね。その仲間とやらが登場する臭いがプンプンするのは置いといて。
全部ハンターだったが為に起きているので、ハンターが廃れるのも無理ないですね。
大体ラスボス自体がハンターで非ハンターからすれば何とも傍迷惑な話なんですよね。ラスボスがハンター＝ハンターに対する世間の風当たりが強いのは当たり前だし廃れるのも当然の結果という…なんという残酷な展開。

二話のキバマルが複雑な表情をして「もう当時の友人には会えないんだな…」という旨の発言をしていますが直ぐに「ミコト姫の判断が間違っているとは思わない」とフォローしています。理由は「ハンターに誇りを持っているから」という外見とは裏腹の器のデカさから来るものなのですが、これは今後ミコトの判断が間違っていた展開に持って行く為の前振りにしか見えない。
実際、ミコトが1000年前に全てのハンター(※ただしパーンを除く)もろともラスボスを封印しようとしたけど、結局ラスボスは力が弱まっただけで別に封印された訳ではなかった上にハンター達は全員封印されたと言う事実が語られていましたし、結果的にはあまり良いことになっていないんですよね…。
こういう結果になると分からなかったか、他に良い対策がなかった、また他の展開(1000年後のハガンの登場に託した…とか)か当時へのフォローがないとちょっとミコトに対する風当たりが強くなりそうな予感。
1話冒頭の船首のミコト像もあったりしますがハンターのハルカが乗せてもらえる船なので船長がハンターだった可能性も０ではないしなあ。

そういえば声的にヲーレンスやポロンがカード化されたのかも気になりますね。出るか出ないかで話が変わってきそう。
出ると面倒でしょうけど出ないとなるとカード化前に死んでる＝ラスボスか何かとの戦いで死んでるみたいになってハードな展開だな…無印終盤のディアガー周りもなかなか厳しい話だったし無くはないかな。
ジンがカード化してて非ハンターの息子は…とか考えると鬱すぎてヤバイ。
あとハンターでなかったペフーはどうなんでしょう。ドラゴンが1000年生きるのか分からないけどパーンさんがちゃんと看取ってるといいなあ。

あんまり暗くてもアレなんでアニメはこの辺の掘り下げはこれ以上なかったり相変わらず深夜アニメのノリなんでしょうが何にせよメイド回が楽しみです。
キバミちゃんのメイド服版を是非！ゼルガドさんでもいいよ！
ハガンも見た目がかなり好みなんですがカッコイイ武装シーンと健気で武人的な性格とサービスの多さとエビっぽくてかっこいい具足のデザイン(ここが一番重要)でキバマルが今のところ一番好きです。
ハガンも活躍しているんですがかっこいい変身シーンと口上が無い分他の3人より不遇ですね。ん…？カードで変身ってますますバトシーラーじゃ…。
見た目は全然違うんですがなんかキバマルはがんばれゴエモンのサスケと同じニオイがする。サスケが好きなのでキバマルも好きなのは既定路線だったのかも知れません。
サスケも後期はブルマやメイド服を着たり何を狙ってるのかわから…分かるけどな扱いを受けていたような…キバマルは割と最初からですけど。
キバミちゃんとゼルガドさんの出番が増えるといいなあ。

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